クソ野郎と美しき世界と物語のない映画
『クソ野郎と美しき世界』を昨日観てきた。
クソ野郎と美しき世界 THE BASTARD AND THE BEAUTIFUL WORLD
※私は映画の知識もなく批評もできないので弊記事は純粋な感想です。
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構成
30分程度の短編の連作で、
①吾郎
②慎吾
③シンゴー!シンゴー!
④三人
という順番で主人公が入れ替わります。
①吾郎ちゃん
視覚に流れ込んでくる情報量がとにかく多い。
観ていて疲れる……(褒めています)。
監督の園子温さんに関しては名前も評判も聞いたことがあった。
演出が独特らしいと耳にしていたけどほんとに独特なんですね……。
私は初見だったためか正直あまり乗れなかった。でも繰り返し観たら癖になりそう。
でも、映画はあくまでも「フィクション」なんだ。
どんなにリアリティを持たせたって、実話を基にしていたって、あるいはノンフィクションであったとしても、カメラ越しに映る「現実」は現実ではなく、どこまでも「虚構」である。
虚構を虚構として描くのは全く問題ない。不自然なほどに戯画化するというのは、映画としてはむしろ自然なことなのかもしれない。
あと吾郎ちゃん髭生えると一気におっさんになるのな。
②慎吾
4作の中で一番すき。
歌喰いがかわいい。私のとこに居候してほしい。
一応ファンタジーではあるけど、ファンタジー要素を抜かせば割と自然な話で、かつ会話の掛け合いも軽妙だった。
慎吾ちゃんが「大切な○○が思い出せなくなった!」というくだりで
「あ……っ??」
「き……っ??」
「せ……っ??」
と言いかけたのは絶対狙ってますよね、本当にありがとうございます。
③シンゴー!
太田ァ…………。
やっぱり観ていて展開が陳腐な気がする。草なぎが元ヤクザって『任侠ヘルパー』だよね。
劇中で雑な時事ネタを喋らせるな!💢と思ったけど、雑な時事ネタがないと太田さんらしさも無くなるのでこれはこれで必要かもしれない。
稲垣と香取は役名=本名なのに、草なぎだけ役名が別なのは何か意味あるのだろうか。
④大団円
脈絡も何もない三作をどうフィナーレに落とし込めるんだ???と不安だったけど、ちゃんとオチがオチてる……映画監督ってすごいね……。
個人的なこだわりだけど①稲垣・③草なぎは繋がった話だった!ということが明かされたけど、②慎吾だけ独立した話なのは惜しいな、と思う。
最終作はミュージカル調で、実は私ミュージカルになんとなく拒否反応があったんだけど今回はそんなでもなかった。
……ミュージカル、違和感湧きませんか?「え、なんでいきなり歌いだすの???」って思いませんか?
メタな物語
アイドル映画としては面白いだろうし私も観ていて楽しかったけど、割とアート系に近い気がする。
でも、アイドル映画ともアート系とも違う。
そもそも、この作品を純粋に「おもしろそうな映画だから」と思って観る人がいるだろうか。
きっとみんな「元SMAPの3人が出ているから」観るはずだ。私もそう。
この映画は最初から最後まで「元SMAP」という文脈が貫かれている。
SMAPを追い出され、ジャニーズ事務所からも追い出された三人――という、映画そのものの物語の外にある「メタな物語」
文脈とメタ構造。
もしこれが無名の俳優だったら、とても小規模な公開で終わっただろう。
「元SMAPの3人」という文脈と、彼らが歩んできた経歴が忘れ去られる数十年後にはもう忘れ去られているだろう。
でも、「新しい地図」の3人の物語を楽しむのは、今を生きる私たちの特権だ。
この作品を観るなら今しかない。
* * *
そういうわけで、映画の公開は明日(記事公開日の4月19日)までです。ぜひご覧になってみてください。
……私の場合、何を観ても「楽しかったー!」って言うし何を食べても「おいしかったー!」って言うので食レポも映画批評もあてにしないでください。
ではまた。
アカウントつくりすぎた。
日本におけるマストドンのブームから1年が経ちました。
llxyo.hatenablog.com
私がマストドンに登録したのは2017年4月24日。
ラジオから「新型Twitterが誕生」という特集が流れてきたのがきっかけでした。
あれから1年。
インスタンスも「分散型」も知らなかった私は、すっかりインターネットの沼にはまってしまいました……。
でもこれを読んでるみんなも沼の住人だよね(^ω^)!
そんなわけで、mastodonを含めていろんなSNS・サービスに登録してきました。
私自身の整理も兼ねて、今までに登録したSNS/サービスをここに羅列します。
※「SNS/サービス」と頑なに略さないのは、TwitterやMastodonは厳密にはマイクロブログ(簡単に更新できるブログ)だと定義されているからです(単にこだわりです)
※現役JKですが裏垢は一切持っていません。ご了承ください。
続きを読む無個性から生まれる個性(AndroidとiPhoneの話)
私はAndroidを使っている。
なんで自分は頑なにiPhoneを避けてるんだろう?
改めて自問して考えてみたら
「みんなiPhoneを持ってるから(周りと同じになりたくない)」
という結論に落ち着いた。
結局は気持ちである。
私がAndroid派の理由には思想(暗黒微笑)的な理由も一応はある。
私はAndroidの“多様性”と“自由さ”が好きだ。
いろんな機種があってカスタマイズも(ある程度)自由にできる。そういう多様性と自由は、多少の不便さを伴っても守りたいものがある。
画一的で中央集権、中のファイルすらPCからいじれないiPhoneはそこのところが思想(暗黒微笑)として受け入れられない。
とはいえ。
“多様性”が好きだからAndroid派なんだけれども、実際のところカバーやアクセサリーはiPhoneの方が圧倒的に種類が多い。
形が一つだから、いくらでも――一個人でさえも――簡単にデザインできてしまうし、簡単に作れてしまう。
Androidだとブランドも個人もカバーなんてつくれず、結局似たようなカバーをはめることになる。
皮肉なことに、現代の携帯で一番“多様性”があるのは“画一的”なiPhoneに他ならない。
スマホはデリケート!
→だからカバー必須です!
液晶保護フィルムも貼りましょう!
ウイルス対策もしないと!!
ってなるの逆説的で一周回っておもしろい現象だとも思う。
それにカバーの豊富さだけじゃなくて、アプリもiPhoneの方が便利になっている。
アプリの数自体はGoogle Playの方が多いらしいけど、内訳は怪しいのも含んでいる玉石混淆だし、むしろほしいアプリがiOSにしかない、iOS版の方が先にバージョンアップしていることも少なくない。
数は力。統一は力。画一性は力。
パクス・ロマーナの時代から、いつまで経っても変わらない真理である。
それでも私はAndroidが好きだし、これからもAndroidを使い続ける。
くだらないこだわりだけど、(7割近くがiPhoneユーザーの)日本社会の少数派なのは個人的にはイキリポイントだしこれからも保ち続けたい。
かいたひと:
女學生 on mstdn.jp
女學生 on twitter
女學生 on Instagram
*1:iPod touchは持ってる
さよならから始まった今
二種類の★
マストドンでもツイッターでも、私はふぁぼ/いいねを二種類のニュアンスで使い分けています。
- 言及or反応ありがとう=読み返さない投稿
- 気になるな……後でBTしよう=読み返す投稿
「いいね!」か「後で読む」の二つの★/♥️がある、ということになります。
象も鳥も、現行のふぁぼが「いいね!」と「後で読む」に分離すると私としては嬉しい。
でも、そんな需要なんてないだろうしボタンが増えると余計にややこしくなるのは目に見えている。
なので、現状マストドンでは
- 読み返さないfav→ニコフレ=いいね!
- 読み返すfav→pawoo=後で読む
- とりあえずfav→jp鯖=どちらも
と、favするアカウントを使い分けています(例外もちろん多数)。
friends.nico
pawoo.net
mstdn.jp
Subway Tooterというアプリなら複数インスタンスをまたいでfavができます。
PCでマストドンを見るときやインスタンスのないツイッターは……適宜★を整理しています。
そういうわけで、マストドンの人々についてはいつも時間差ブースト(リツイート)してごめんなさいm(_ _)m
……というお話でした。
どっちを載せようか迷って、結局どっちも載せた。