オードリーの若林正恭が結婚した。
先々週のラジオで自ら報告があった。
オードリー若林、15歳下女性と交際3ヶ月で「いい夫婦の日」結婚 ラジオ生報告で春日も驚き | ORICON NEWS
私はこの回の放送を生で聴いていた。
確かに最近の若林は「嫁の声が聞こえる」と言い始めていた。(ナイナイ岡村さんの二番煎じなのは分かるけど)いよいよ末期だな……と思いつつも、《架空の嫁と暮らす》若林の話を笑って聞き流していた。
その流れで聴いていたので
「嫁と婚姻届を出しに行った」
「婚姻届って『同居を始めたとき』っていう欄があるんだ」
と、話がだんだんと具体的になっても手の込んだほら話としか思えなかったし、本当の報告というファンファーレが鳴ったときも何が起きたのかわからなかった。
でも、若林は結婚した。
私はオードリーもオードリーのラジオもそこまで深いファンではない。
いちおう、ブレイクのきっかけになったM-1は観たし、オールナイトニッポンは第1回からしばらく聴いていた。
ただ、2人の出るテレビはほとんど観ないし、ラジオも最近まで習慣として聴いていなかった。
でも、若林に対してはなんとなく、ある種の親近感……うまく言えないけど”こっち側の人間*1”という感覚があった。
若林はこじらせている。
”社会”に対して斜に構えた目線で見ているし、そんな若林が好きだ。
そして、そんな彼と同じでいたい――”社会”や”他者”が怖いだけで、斜に構えようとしても構えきれない私は、彼の生きざまと自分を重ね合わせようとしていた。
ただ、結婚の話がでてから、私と彼の間に何かが違う、という感覚があった。
もちろん私が未婚で彼が既婚という差ではない。「未婚をこじらせた若林」が戻ってこないというのもあるけど、それだけではない。なんなんだろう。
そう思っていたら、そのことを先週の放送で若林本人がとても分かりやすい形で――エピソードトークで言語化してくれた。
若林正恭:そういう感じじゃなくて、凄く楽なのは、「自分のことを分かってもらいたいっていうふうに、不思議と思わないんですよ」っつって。
春日俊彰:ああ、なるへそ。
若林正恭:「思わなくて済むんですよ」って言ったら、片頭痛の先生が「若林さん、思春期が終わりましたね」って、処方箋にハンコを「ボーンッ!」って押して(笑)
春日俊彰:ふふ(笑)
若林正恭:「俺、もう41ですよ」って(笑)
春日俊彰:それが先生は聞きたかったんだな(笑)
若林正恭:はっはっはっ(笑)
若林の思春期が終わった。
”社会”に対していつまでも斜に構えていても、こじらせを抱えていても、いつか「思春期」は終わる。
そのことを(当たり前のことなのに)かみしめてしまった。
結婚は本当にうれしい!
彼の「思春期」が終わったとしても、若林のトークや芸風は面白いままだと思う。
ただ、あの若林でさえも「思春期が終わる」ことに、よく分からない感情がある。
なんなんだろうね。
おめでとう。そして、ありがとう。
私もいつか思春期が終わるのかな。
先生からはんこを押してもらえる日まで、精一杯がんばります。
今回は↑の記事を読んで、お気持ちを表明しました。
The last day of my adolescence 神原駿河(沢城みゆき) - 歌詞タイム
片頭痛の先生の発言を聞いて、真っ先に思い浮かんだ曲。
オードリーのオールナイトニッポン 毎週土曜 25:00~27:00
この記事が世に出たこの後から始まります。ひとつよしなに。
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*1:この表現について、若林は「ハナからそっち側じゃねーよ。1人1人でみんなで生きてってんだから」と思っていたことが先週の放送で分かったばかりだけど。 http://kw.ntbr.info/word/28453