唐突な告白ですが、
私は現在、「ADHD」傾向を改善する薬「ストラテラ」を服用しています。
(追記→卒業しました http://jk17.hateblo.jp/entry/2018/03/30/221749 )
▼ストラテラって何?
注意欠陥/多動性障害(AD/HD)の症状を改善する薬です。脳の神経の情報を伝える物質(ノルアドレナリン)の働きを高めて神経機能を活性化し、注意力がない・落ち着きがない等の症状を改善します。
(処方時の説明書より引用)
ストラテラの成分は?そもそもADHDとは?……といったことは詳しく書きませんが、この記事では私が飲んでみて変わったこと、変わらなかったこと、よかったこと、つらいことなど、個人の感想を記していきます。
▼経緯
漠然と「社会の生きづらさ」感じて生きてきました(若者にありがちだけどね)。詳しいことは省きますが、他者と話していても「話が噛み合わない」ことなんかは毎日のようにあります。
で、今年は特につらい事案が重なってしまいました。。。
と同時に、以前から「私って発達障害では?」と漠然と考えていました。親しい友人からも言われたことがあるし。
そういった要因が重なって、今年の春ごろに思い切って心療内科に受診してみました。
そして、WAIS-Ⅲという知能検査を受けました。
……結果は、「ADHDの診断は下りないが、傾向は認められる」。
幸か不幸か(?)私は”健常者(仮)”ということで一応の決着を見ました。*1
ただ、「傾向はあるから日常生活大変そう(大意)」ということで、ADHDの症状を軽減・改善する薬「ストラテラ」を1年間処方していただくことになりました。
ちなみに私の服用方法は1日1回、夕食後です。
また、薬の分量は段階的に増えていくみたいです。私の場合は
- 初回の処方:25mgカプセル1錠
- 2~3回目:40mgカプセル1錠
- 4回目以降:65mg(=25mgカプセル+40mgカプセル)
……と、二段階を経て増えていきました。
▼私について
・既往歴特になし。
日常的に服用している薬も(後述のアレグラ以外)全くありませんでした。
・幼い頃にアトピーあったが今は完治。
・鼻炎持ちだけどさほど困っていない。
・つい数年前にスギ花粉症デビュー。今年はアレグラ飲んでいた。
メンタル面については……。
・常時死にたいにゃん😼な気分。
・でもうつ病とかの診断をもらったことはない。
・いわゆるメンヘラではないと思う。たぶん。そう思いたい。
・「抜けてる」タイプだと思う。単純なことや少し考えればわかることを平気で忘れたり分からず大惨事を招いたりする。
・早寝早起きができない。「生活リズム」というものがない。
・遅刻は日常茶飯事、30分前に着こう!と思い立ったのに(あれこれ余計なことを気にかけて)気が付いたら10分遅れで着いた、なんてことはざら。
▼飲み始めてよかったこと
・早起きできるようになった。
これは本当に実感します。そして生活するうえで大きい。スッと起きられる。
・不注意は減った(かも)。
たぶん。たぶんね……。プラシーボ(気のせい)かもしれない。
▼つらいこと
どんな薬にも副作用は存在します。
ストラテラも例外ではなく……。
・吐き気がほんとにしんどい。
これが一番つらい。薬を飲んだ直後から1~2時間ほど、猛烈な吐き気が襲ってきます。本当に吐いたことはないけど、外出先とかだとほんとうに困る。
ただそれ以上に、薬の副作用に加えて私が薬を飲む前後にお酒を呑んでいるのが大きな要因のはず。
服薬と飲酒って絶対出会ってはいけない取り合わせですよね……(反省してる)(でも呑まずにいられない)。
ストラテラにかかわらず、薬を飲むときに飲酒は控えましょう。
・喉のつかえ?食道にカプセルが引っかかっている感覚(加筆)
ストラテラのカプセルを飲んだ直後から、のどにカプセルが引っ掛かったような感覚が数時間ほど続きます。実際に引っ掛かってるかは分からないけど、けっこうな不快感があります。これがストラテラ特有の現象なのかも謎。あまり薬飲み慣れていないからかもしれない。ただ、「ストラテラ 喉のつかえ」などで検索すると同様の症状を訴える人は見つかります。
いちおう、夕食を食べた直後に飲めば感じることはない。空腹なのがいけないのかも。
・性欲減退……?
……いま申し上げた通りです。
担当のお医者さんいわく、実際症例として無いわけではないらしい(そもそも歴史のある薬じゃないからデータの蓄積が少なく、副作用も明確に決まってはいない)。
でもこれ自体は別の要因でも心当たりがあり、今のところはストラテラと相関がある副作用とは言い切れないです。
のちのち記事にできたらしたい。⇒しました(下記リンク)
・怒りっぽくなった?
これも「そんな気がする」程度。
ただ、無意識にチック症状や(かるーく)舌打ちしている。気が付くとしている。
今のところ実害はないけどね。
・そもそも効き目を実感しない……?
上の「よかったこと」の項目が2つしかない、しかも事実上1つだけということから察するに、これそもそも効いていないのでは???と思わなくもない。
とりあえずもうしばらく様子をみてみます。
・高い。値段が。
1ヶ月ほどで約8000円。
もちろんジェネリックも無い。
ちなみに他の服用している方では「頭痛がひどい」「排尿困難」「食欲がなくなる」などの副作用があるそうです。が、私は今のところこれらの症状はほとんどありません。もともと頭痛とかめったに起きない身体なので、やはり副作用には個人差があるようです。
また、上述のように比較的新しい薬なのでデータの蓄積が少なく、副作用もまだ明確に定まっていないようです。
▼でも、実は一時期飲み忘れていました。
ここまで書いていて申し訳ない……。
もともと薬を飲む習慣がなかったこと、そしてあれこれ気にして薬を飲むのを忘れるというADHD傾向も重なって「夕食後に服薬する」のがなかなか習慣として定着しませんでした。
一時期、だいたい2週間ほどほとんど飲まなかった時期がありました。
その結果、私の問題点が一気に復活してしまいました。
・朝起きれない
・宿題を忘れる、提出が遅れる
いろいろ文句つけちゃったけど、確かに効果あったんだね……。
そんなわけで大変反省しております(今でも週一くらい忘れるけど)。
なにより薬を飲むためにも規則正しく生活します。
なんか本末転倒な気もするけど、そう心に誓った私でした。
▼おわりに
ADHDという診断は下りませんでしたが、私は心療内科に受診してよかったと思います。
たぶん、私が診断を受けようと思い立ったのは
「自分の生きづらさに(発達障害という)名前をつけたかった」
とからだったと(今となっては)思っています。
確かに、私の「生きづらさ」をうまく言語化――ADHDなどの「障害」として説明できれば、「自分は○○だからみんなとちがうんだ!」と言い張れるかもしれない。なにより言語化できればいくぶんか気持ちも軽くなるだろうし、あえてネガティブな書き方をすれば――社会と向き合わずに済む「逃げの口実」にもなる。
でも、たとえ言語化できたとしても私の「生きづらさ」は1ミリも解消しない。
私が発達障害だろうと”定型発達者”だろうと、得体の知れない「社会」といものに私は向き合わなければならない。
そう認識できただけでも、私としては成長できたと思います。
※「だからお前らも甘えるな」という意味では決してありません。後述のように、生きづらさを感じる人はとりあえず専門の機関などに相談するのが一番です。本当につらいときは迷わず逃げましょう。助けを呼びましょう。
それに(というかこっちが実利的に大きい)ストラテラという薬を処方してもらえたのは本当に「生きやすく」なる一助になったし、やっぱり「人に悩みを打ち明ける」のは気が楽になる。たとえ現状が変わらないとしてもね。
とりあえず一年間処方してもらう予定です。
正直まだいいともだめとも言い切れない。。。
改めてモニタリングしていきたいです。
【だいじなこと】
生きづらさなどで悩んでる人、一度相談してみましょう。
ADHDや自閉症スペクトラム(いわゆるアスペルガー障害)、学習障害などの診断が下りることは決して珍しくもなく、かつ恥ずかしいことでもありません。自分について把握するのはとても大事だと思います。
診断が下りなくても私のように薬はもらえるかもしれません。そうでなくても相談することそれ自体意義があると思います。
あと知能検査の「WAIS-Ⅲ」は楽しい(積み木を組み立てたりとかするのが面白かった)。
※免責事項
飲酒は20歳になってから。
私は17歳JKですが、弊ブログは各種法令及びコンプライアンスを遵守しております。ごあんしんください。
▼続編・ほかの方の感想
jk17.hateblo.jp
www.ncaq.net
「ストラテラ」「ADHD」「コンサータ(別の発達障害の薬)」などで検索するといろいろな情報や体験談が出てきます。玉石混淆だけどね。
+---+---+---+---+
この記事は “ADHD Advent Calendar 2017” 12月2日の記事でした。
ADHD Advent Calendar 2017 - Adventar
+---+---+---+---+
かいたひと:女學生 - mstdn.jp