3-2. エルサレム入城
ハイファからバスで2時間半。ついにエルサレムに到着しました。
それにしても街と街の間が近い。イスラエルの国土は四国と同じくらいの広さらしく、すぐに次の街に移動できる。
日本よりもずっと狭いところでいろいろな紛争や対立が起きている……なにかと考えるところがあります。
バスが到着したところはエルサレムの中でも歴史の新しい「新市街」。
ここからLRT(路面電車)で旧市街に向かいます。
壁の向こうがエルサレム旧市街。
今日から3日間、エルサエムをベースに近郊の街などを廻っていきます。
さっそく、旧市街のホテルにチェックインしに行きます。
あ!見つけた!無事チェックインできました。
昨日はドミトリー(相部屋)でしたが今日からの2泊は個室です!
設備=ベッドのみ、推定2畳弱。
私の城です。
なんとこの宿、築700年ということでwifiがまったくつながらない。
価格も良心的で、聖地のど真ん中という立地でした。
イスラエルは全体的に物価が高いです(ミネラルウォーター500ml≒300円弱)。少しでも安く旅行したい方はぜひ旧市街の安宿に泊まってみるといいかもしれません。
3-3. 聖地散歩
荷物を置いて、さっそくエルサレム旧市街を歩き廻ってみましょう。
※jew=ユダヤ人。黒いシルクハットと深い髭はユダヤ教徒の正装。
ユダヤ教の聖地・嘆きの壁。
黒いスーツを着込むユダヤ教の正装をまとった人たちが祈りを捧げている。
夜も更けてきました。そろそろ宿に帰ります。
4. リアル聖地巡礼
4日目はパレスチナ自治区に行こう……かと思いましたが、今日は一日エルサレムを巡礼します。
悲しみの道――”ヴィア・ドロローサ Via Dolorosa”。
イエス・キリストが死罪の判決を受け、処刑場まで十字架を背負って歩いたとされる道です。
早朝に歩いてみましたが、キリスト教徒と思わしき世界各国の観光客が路上で祈っていました。
ヴィア・猫ローサ。
イエス最期の道のりの終点が「聖墳墓教会」。
イエスのお墓です。
Instagramの投稿にある通り、お墓を一目見ようと集まった人たちでディズニーランド状態でした。
それでも、早朝の教会ではミサのオルガンが響いていて、とても厳粛な雰囲気に包まれていました。
古代の砦・ダビデの塔。
ちょうど濃霧が立ち込めてきて、エルサレムが深い霧に沈んでいました。ふつうだったら興ざめだけど、これはこれで神々しい光景。
イスラエル国旗がはためいたるの、すごい勝利宣言感がある。
アルメニア人はロシアとトルコの間に位置するカフカス地方が故郷の民族。
エルサレムにはユダヤ人だけでなく、アラブ人やアルメニア人など多くの民族、ムスリムやキリスト教徒といった多くの宗教が共存する街でもあります。
アルメニア教会(アルメニア正教会)はキリスト教の一派。アルメニアは世界で一番古いキリスト教国だったりする。
ユダヤ教やイスラームはもちろん、カトリック教会やロシア正教会ともちがう独特の雰囲気がありました。
それにしてもアルメニア文字はまったく読めない……。
ところ変わって城壁の外、新市街も歩いてきました。
数千年の歴史がある旧市街とは趣が異なり、近代になってつくられた新市街はヨーロッパのおしゃれな街のよう。
日も沈んできたので宿に戻りました。
宿の屋上から眺めるエルサレムの夜。
安息日のエルサレム①
※↑動画です。
……ふと、外から野太い歌声(?)が響いてきました。
安息日のエルサレム②
※↑動画です。
ちょっと付いていきましょう。
たどり着いたのは……人で溢れかえる嘆きの壁。
実はこの日の日没から、ユダヤ教の休日「安息日」が始まっていたのです。
ユダヤ教徒にとってこの安息日は文字通りまったく働かず、祈りをささげる日。どこかの民族と違って休日出勤など(基本的には)言語道断。
黒装束の集団は、嘆きに壁にみんなで行こうぜ!!!という敬虔な……不謹慎ながら少々パリピ(?)状態のユダヤ人の皆さんでした。
※安息日の嘆きの壁周辺では、壁に近い位置で写真を撮るのはNGだそうです。私は遠目から撮影しました。
それにしてもユダヤ人の宗教的な熱は本当に高い。
安息日の夜はなかなかおもしろい一夜でした。
明日はイエス生誕の地・パレスチナ自治区のベツレヘムに向かいます。
つづく(次回で最終回!)
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