3-1. 平壌の朝は早い。
共和国旅行2日目。
この日は
「朝6時に起きてくださいね、7時半には出発しますから」
と言われていました。
朝食はバイキング形式。
見た目がみすぼらしいのは私の取り方が雑なだけです。
早朝の平壌市街。
もやがかかっている。9月でも肌寒い……。
ホテルの玄関。
早起きチャレンジは無事成功。
今日は遠出します。
ホテル全景。
3-2. お出かけ
4日間乗ることになる私専属車。
共和国の高速道路。
韓国や中国本土と同じ、右側通行です。
高速道路なのでもちろんサービスエリアもあります。
道路が傷んでいて車がやたらと揺れる。
ときどきこういうモニュメントが現れる。
3-3. 板門店
東西冷戦最後の最前線・板門店に着きました。
南朝鮮(韓国)側から入ると
「何が起こっても自己責任な旨の誓約書を書かされる」
「英語の書かれたTシャツなど資本主義的な服装NG」
などの安全策(脅迫)をとられると聞きますが、共和国は違います。
中国人が爆買いしてるもん。
中国人観光客は至るところで見かけました。
漢方薬になる高麗人参(朝鮮人参)を爆買いするらしい。
ガイドさんいわく
「中国人は大金を落としてくれるからありがたいけど、ガイドの話を聞かずにそのまま買い物したがる。欧米人や日本人は歴史や文化に興味を持ってくれるからやりがいがある」
とのことでした(※数年前の話です)。
みんなも共和国に行ったらちゃんとガイドさんの話に耳を傾けてほしい。
板門店の地図。
人民軍の同志が解説してくれる。
どの部屋も、この2人が見守っている。
休戦会議場(全員中国人)。
休戦協定を調印した建物。
座っているのは国連軍の代表者……ではなく中国からの観光客。
金日成主席の直筆サイン。
あまりにもアイドルすぎてサインが石碑になっちゃう。
軍事境界線。
青い建物は境界線上、その向こうは南朝鮮(韓国)です。
金正恩委員長はこの一線を超えて南朝鮮側の建物で会談しました。
遠くには南朝鮮の太極旗が翻っている。
3-4. 開城
板門店を離れ、共和国第二の都市・開城(ケソン)を観光します。
「離れて」といってもすぐ隣、南側にもほど近い街です。
首都・平壌以外の都市はみすぼら……庶民的です。
革命の首都が輝いているだけ。
昔の大学、高麗成均館(世界遺産)。
金日成同志も巡礼済みです。
封建時代の奴隷の値段は牛より安い。
もちろん社会主義での人間の価値はプライスレスです。
イデオロギーはともかく、博物館らしい民族衣装の展示も一応あります。
現在の大学。
3-5. ぼっちめし in 朝鮮民主主義人民共和国
昼食です!
すごい!豪華!
参鶏湯!
昼からビール!!社会主義の勝利だ!!!
なんでぼっち飯なんだよ!!!
ガイドさん2人は別の部屋で昼食を済ませたようです。なんでだよ。
そして奥の集団は欧米人の団体ツアーみたいです。この後も何回か見かけました。
お墓(世界遺産)。
この写真を撮った直後、ガイドさんに勧められて亀の頭に乗っかりました。
ラウンドアバウト(環状交差点)じゃん。
広場です。
どこでもこの二人が見守ってる。
トウモロコシを干しているところ。
現地の主食です。
お墓②。古墳です。
北朝鮮旅行の思い出ですが、現地ガイドの女性が差してる日傘がずっと気になっていた pic.twitter.com/9yZKDRHC2I
— 女學生 (@JC14sai) 2018年5月1日
平壌は世界に向けて「社会主義の豊かさ」をアピールしたような高級ホテルや巨大な銅像が立ち並ぶ。開城ではそんな首都とは違う、等身大の共和国を垣間見れたような気がしました。
3-6. 巨像
高速道路で約3時間、また平壌に戻ります。
平壌の玄関。
観光といえば高い建物。
主体思想塔(チュチェしそうとう)に登ります。
もちろんお土産屋もあります!
商売っ気がない? これだから資本主義者は……。
展望台からの景色。
主体思想塔のてっぺんにそびえる炎です。思想の炎らしい。
世界最大の廃墟……と言われていた柳京ホテル(予定地)。
黒歴史だからスルー……かと思いきやちゃんとガイドしてくれました。
平壌市民の皆さんも帰宅の時間。私たちも帰りましょう。
独裁、貧困、混乱……。
共和国のイメージは決して良くはないし、それは事実に近い。
でも、平壌はそんなマイナスのイメージからかけ離れた、あまりにもきれいで整然とした街並みが広がっています。平壌以上に「美しい」都市は日本にないはずです。
もちろんそれは見せかけでしかない。だからなのか、平壌の「美しさ」は余計に不自然な……なんというか「人間性のない」冷たい街並みに見えました。
不謹慎だけど、私はそんな「冷たい」景色にも惹かれます。